才能と時代、しかし天才の子は凡人
『琳派(りんぱ)』の展覧会に行きました。
琳派とは、江戸時代に、それまでの絵画技法と違った、例えば絵の背景に金銀箔を用いたり、型紙のパターンを用いた繰り返し、たらしこみ技法などを用いて、新しい視点から作品を作った絵師達をさす名称なのですが、今回観た展覧会は、その代表格の本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、渡辺始興、酒井抱一など、日本の近世美術史に残る実力者達の作品展示でした。
この展覧会は、東京都港区白金台にある畠山記念館で開催されていたものですが、展示は今月10日で終了しています。
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http://www.ebara.co.jp/socialactivity/hatakeyama/
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展示は、軸、屏風、茶道具など約60点、ということでしたが、途中展示替えなどもあり会期末に訪れたせいか、展示物は大分少ない様子でした。
展示物のなかでも、本阿弥光悦・書、俵屋宗達・下絵の「金銀泥四季草花下絵・古今和歌集」は、なんとも素晴らしいもので、一時代の美術界をリードしていった人達の筆力、技量の凄さ、といったものを感じました。また酒井抱一の「風神雷神図」(対軸)も、さすがに迫力のあるもので、小ぶりな軸ながら、それぞれの軸の構図に感嘆しました。
後に『琳派』と呼ばれる、この絵師達は、同一時期に集団で存在したわけではなく、著名な宗達、光琳、抱一は生存時期が違い、直接の師弟関係は無いのです。しかし光琳が宗達を、抱一が光琳を尊敬し、影響を受けてはいますが、直接手を取って教えてもらう、という時期は無かったようです。そういう意味では、室町時代から江戸時代まで、幕府の御用絵師として君臨していた『狩野派』などの形態とはまるで違います。『狩野派』は、親・兄弟などの血縁関係を主軸として連綿と続いた絵師集団ですが、その作風は先人の作品の模写が唯一の修行方法としていたものでした。一方この『琳派』は、先人の画風を参考にしたうえで、後輩が新しい境地を切り開く、というもので、少しずつ違った時代に生まれついた才能ある絵師が、先輩の画風を乗り越えようとした意気込みのある系譜、といえると思います。
以前、外国の「後期印象派」の作家達のことを書きましたが、ほぼ同一時代に、あれだけの才能が開花した時代があるかと思えば、今回観た『琳派』のそれぞれの絵師達のように、前の時代を越えようとして、次の時代の絵師が次々と活躍する、という連綿とした系譜があり、国情や時代の相違というものを感じました。
江戸時代、およそ400年の間、花開いた、この『琳派』の系譜を、その後の日本で受け継いだ絵師、作家はいたのだろうか、ということを思いました。その精神を受け継いで描き続けている現代の作家はいるのだと思います。しかし、先人達のように、その時代を創った作家はいるでしょうか。個の時代と言われ、「ほかの人と違っていてもいいんだよ教育」、まだ志向性の無い子供に「思ったとおり描いてごらん教育」で育った現代の大人、そして子供達が、これほどの強烈な個性を持てるのか、と展示を観ながら漠然とした寂寞感に囚われました。
作品を観て、しみじみ思ったことは下世話なことで、「天才の子が天才になる可能性はまれである」ということでした。
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<我が家のバラ日記>
蕾も多く、咲き続いています。
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春の開花時に比べ、ほんの少々小ぶりになっていますが、まだまだ蕾も沢山いて、美しい姿で咲き続けています。
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他にも「フェリシア」「アイスバーグ」も咲いています。「イレーネ・ワッツ」も蕾が沢山つき、次の開花が楽しみです。次回にご紹介します。
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<きょうのおまけ>
江戸後期・高6cm、口径7.9cm。
葡萄柄染付け。みこみにも蝶の染付け。(頒価、35,000円)
この蕎麦猪口にご興味のお有りの方は、コメント、メールなどをお寄せ下さい。詳しいご説明を致します。
yoshida art
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コメント
こんばんは。
受験で日本史を選択しておりましたのに・・・ほぼ忘れかけておりましたので(汗)じっくり読ませていただきました。
ありがとうございました。
m(__)m
花霞という名前と、花の色合いが・・・なんとも言えず可憐ですね。
可憐と言えば・・・すみれちゃんも・・・(*^^*)
投稿 雪国もやし | 2007年6月10日 (日) 午後 08時38分