個展巡り・其の四
今回も個展巡り。其の四です。
絵画などの平面の作品は、作品全体から受ける印象で納得する場合と、作品に近づいてよくよく目をこらさなければならない場合とがありますが、今回見た個展『中岡真珠美ー白い眺めー』は、その両方で楽しめる作品展でもありました。(銀座INAXギャラリー2、~1月29日)
作家の中岡真珠美(なかおか ますみ)さんは、京都出身で京都市立芸術大学美術科卒の若い方ですが、これまで個展、グループ展なども数多く、受賞歴も沢山ある若手作家です。
キャンバスに油彩、アクリル絵の具、樹脂塗料などで心に沁みるような色彩の作品が多いのですが、よく見ると画面が微妙に凸凹だったりしています。ことに白の部分はそういったことが多いのです。しかし違和感はありません。解説を読むと、白の部分はジェッソやモデリングペーストを加えて、削ったり磨いたりして”彼女の白”を作っているとのこと。作家の出身地と作品との関連は無いとは思いますが、何かはんなりと落ち着いた、京都の白、という感じがするのは、当方の勝手な思い入れというものでしょうか。
全体に柔らかな色合いの作品が多く、抽象画にありがちな居丈高な感じがありません。こういう作品は、一枚くらい家に飾ってもいいかナ、と思います。色彩といい、構成といい何の問題もないようです。
といって、落ち着いているだけの作品ではありません。大胆ともいえる構図でありながら緩やかな曲線で描かれたモチーフの確かさに舌を巻きました。そして何よりも、彼女の白、は見る人を引き込む余白といえます。
これは写真などでは分からない、やはり本物を見なければ分からないものです。心安まりながらも、次第に捉えられていくような作品群を見ながら、並々ならぬ力を内在している作家だと思いました。
今後の期待としては、もっと関東地域で頻繁に作品を見たいということです。履歴をみても関東地域では作品展示の機会がまだ少ないのです。作家の出身が関西でもあるので致し方がないのかもしれませんが・・・。よくある仲間内作家にならず、全国区を目指してもらいたいと思います。期待したい若手作家の一人です。
静謐で美しく、力のある個展でした。
最後にひとつ。勝手な言い分ですが、こういった作品にあまり解説は不要なのではないか、と思います。理論武装はこの作家の感性に似合わないような気がします。
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<きょうのおまけ>
『子牛・玉』(中国、漢時代のお守り)
長4.0cm、高3.0cm。
ブタのように見えますが、牛です。胴体に穴が開いていて、細紐などで下げることもできます。
この子牛にご興味のお有りの方はコメント&メールをお寄せ下さい。詳しいご説明を致します。
yoshida art
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「おなかがすいたから、ゴハンちょうだいって言ったとたんに写真撮られちゃった。ゴハンまだァ?~~~。」
ではまた。
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