個展巡り・其の参
個展巡り、其の参です。
今日の個展の紹介は、銀座8丁目にあるSHISEIDO GALLERYで2月3日まで行われている、『窪田美樹展』DESYADOWED~かげとり~という展覧会です。
この展覧会は、新進アーティストの支援として、資生堂が行っているメセナの公募展、shiseido art egg、に応募した357人のうち、入選者3人の作品を順次公開するもので、その第一回目が窪田さん、というわけです。(~2月3日)
展示されていた数点の作品は、椅子やキャビネットなどの木製家具を切断したうえに、その断面を研磨したものや、ビニールシートを使った作品などで、作品の質感や、色彩はなかなかに面白いものでした。こういった作品が自宅の壁面にあっても楽しいのではないか、と思わせる作品もありました。既製品を現代彫刻への変身させる、ひとつの考え方として興味深いものでした。
しかし・・・。率直に言って、理屈の多い作品ではあります。今回の公募展の審査員評などは、まるで難解文学を読んでいるようです。
評「物体とイメージをめぐる真摯な問いかけを、より広がりのある彫刻と絵画の差異にまで象徴的に昇華する。(中略)自らの表現の根底に投げかけるまなざしは、ラディカルであると同時に美しい」????。
また、作家のWebサイトでの言として「埋めるというアイディアから作品が生まれ・・・、家具を擬人化し、間を埋めて塊にする・・・」
作品に対する作家のイメージを文字で表現することは、時として困難なものであることは理解できますが、これほどまで読む人に深い思慮や考察を求める説明は必要がないのではないか、と思うのです。作品を鑑賞するのに、それ程の理解をしてもらわなければ作品を分かってもらえない、というのであれば、その作品は観る人にとって相当に遠いものになるのだろう、とも思います。
現代アートと呼ばれる作品には、概して理屈や、説明を要するものが多いのですが、そういったアプローチをしないと、見る側に分かってもらえないのは、作家の力量の問題といえるのではないか、と思うのです。
今回の作品を偏見を持たずに観れば、家具を使った斬新な表現として、暖かく、なかなか楽しい作品群ではあるのですが、作家や評論家が、あまりにも小難しい表現を用いると、作品が浅いものに見えてくるということになります。楽しい個展だった、という印象があるだけに、残念なことです。
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最後に・・・。ギャラリーに置いてある展示物紹介ペーパーの不親切さには驚きました。また、いつも思うのですが、ギャラリーのスタッフの無愛想さは、なんとかならないものかと思います。ツンとお高くしているのがワタシ達の仕事と勘違いしているようです。デパートのようにむやみに来場者にスリ寄ってくるようなスタッフも困りますが。
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<きょうのおまけ>
くるみを割る部分は鉄、柄は木製です。
長15cm。
このくるみ割りにご興味のお有りの方は、コメント&メールをお寄せ下さい。詳しいご説明を致します。
yoshida art
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「アタシ、寒いと思わず走り回ってしまうのヨ。なぜだと思う?。」
ではまた。
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