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上手い画家は上手、ミレイ展

どんな時代にも伝統を重んじるアカデミズムといったものがあり、その体制に反発する者が出てきて・・・という構図は繰り返されるものですが、1800年代半ばのイギリスに現れた『ラファエル前派』を名乗る画家グループは、少数でありながらそれぞれが素晴らしい作品を残しています。このラファエル前派の中心人物ミレイの作品を見に、東京渋谷bunkamura、ザ・ミュージアムに行ってみました。

この『ジョン・エヴァレット・ミレイ展』(~10月26日)は、朝日新聞社等が主催しているため、開催以前から新聞でのパブリシティが盛んで、紙面に今回の代表的と云われる作品「オフィーリア」のカラー写真なども掲載され、その悲劇的な構図などから、話題を呼んでいました。

0096 この『ラファエル前派』は、前述のミレイのほかに、ウイリアム・ホルマン・ハント、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティなどが中心となって1848年に結成されたイギリスの若手芸術家グループですが、彼らは当時の絵画の教則本ともいえるラファエロの理想に反発し、ラファエロ以前の素朴な芸術世界を求めようという理想を持った者達です。

0102 作品を見ると、写実的な力は本当に凄いもので、私のように中世絵画を読み解く知識の無い者にとっても「上手な絵」だと思えました。以前にもこのblogで書きましたが、日本のプロの絵描きさん達の中には「素人に分かるような絵を描いていては先は見えてる」などと云う人もいます。しかし私は、素人に上手いと感じさせられない画家は、一流とは云えないと思っています。

0104_2 会場に展示されている約80点の作品は、それぞれが重厚で丁寧に描き込まれた写実的な作品ばかりでした。しかし、写実的な作品であればあるほど、その裏面に込められた約束事、暗喩、比喩等はかえって表面化するもので、精緻な筆致と描写的な構図に隠された約束事は、作品を見ている間にも謎は深まるばかり、という展覧会でした。また月並みな感想ですが、ミレイが描く女性の顔と、同じグループのロセッティの描く女性の顔がそっくりなのは、お互いに切磋琢磨?したためなのかしら、などと思ってしまいました。

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しかしこの会場で、こういった一流画家達の作品を鑑賞する場合に、いつも思うことは、「何という展示演出なのだろう?」ということです。今回もまるで安手のバザールのような展示、というより飾りつけで、ウルサくて目線が泳ぎます。そんなにお祭り風にせず、19世紀のイギリス絵画を落ち着いてじっくり鑑賞する場にして欲しかったと思います。作品の重厚さとはまるで違ったチグハグな演出ばかりが目につきました。

展覧会はたしかにイベントなのですが、イベントが全てお祭りではないでしょう。展示演出は企画の表現、という観点からいえば、このミュージアムはいつもお祭りの企画ということになるのでしょうか。

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<ワタシの耳は・・・>

060424_1022001_2 「このあいだ、パパとテレビを見ていたのヨ。そしたら今ソーサイセンとかいうのをやってるンだって。政治家とかいうオヂサンやオバサンが皆マイク持って、コクミンの目線でっ!とか売り込みに必死だったわヨ。目線って売り物だったのネ。でも政治家っていう人もコクミンなのよネ。コクミンがコクミンにコクミンの目線を売り込むってオカシくない?。これまでナ~んにもしてこない政治家が、今後ナニかやります、なんて信用できるワケがないってパパがブツブツ云ってた。パパのブツブツを聞いてるうちに、ワタシ、政治家って、いろいろ考えない人や性格の悪い人がなるのかァって思った。パパは、人の資質って言うンだって教えてくれたけど、じゃあ政治家って資質の無い人のためのお仕事なの?。」

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