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夏眠明け・100回目、ミヒャエル・ゾーヴァのウイットを観た。

以前にも書きましたが『夏眠』という言葉があるのかどうか・・・。冬眠の逆の意味です。

およそ2ヶ月半の間、『夏眠』していました。私は25℃以上の気温と高湿度が苦手で、毎年、夏の時期は身体が動かない、物事をよく考えることが出来ない、という状態になります。夏休み、ではありません。休みを取って遊びに・・・などという建設的?なことではなく、身体機能が暑さと湿度で著しく低下し動けない、という状態です。最近、テレビの気象予報間は「このところすっかり秋めいて・・・」などと云いますが、日中の最高気温は、まだ28℃などという、私にとっては暑熱の気温です。そんな状態でその間はblog更新もままならない、という言い訳をしつつ・・・。

そんな最中、群馬の友人から情け容赦のないメールが届きました。「このところblogの更新もしてないようだけど、生きてるンだろうネ」。私にとって、恐れていたメールでした。「夏眠、といった状態でパソコンに向かう気力もなく・・・」などと弁明しても、「やる気があるの?」という返事が返ってくるに違いない、などとオドオド考えました。

そういった励まし?の連絡もあり・・・そして今回はこのblogを書き始めて100回目という記念すべき?回でもあるなどと自分に言い聞かせました。通常、blogを書いている人達は、日記のように毎日更新していて、そのスピードでいけば、100回なんて3ヶ月程度で到達する回数ですが、私は2年10ヶ月もかかっています。このノロノロさ加減はカタツムリにも及ばないスピードです。たいしたことのない100回目です。軽くやり過ごそう・・・と。

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久しぶりにウイットに溢れ、精緻な筆致の面白い展覧会を観ました。

『ミヒャエル・ゾーヴァ展』(横浜そごう美術館、~9月27日)です。

0157 作家年譜によるとミヒャエル・ゾーヴァは1945年、ドイツ・ベルリン生まれの64歳。その独特の世界観と卓越した描写力で、世界的に人気があり、芸術大学卒業後、風刺画家、イラストレーターとして活躍し、1993年に出版された『ちいさなちいさな王様』の挿絵で一躍世界的に有名になった、という作家です。最近ではオペラ『魔笛』の舞台美術、衣装なども担当したり、映画『アメリ』では絵と小道具、また2005年に公開された映画『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』の背景を担当するなど、多彩な才能の持ち主です。

会場にはおよそ130点の作品が展示されていますが、作品のおよそ6割は、はがき大からB5版程度の大きさの作品で、その中に細密画のような筆致で描かれているため、よく目をこらしたり、作品すれすれまで顔を近づけて細部を鑑賞する、という集中力が必要でした。また、そういった展示作品にしては、会場の照明が通り一遍のスポットで、作品に近づけば自分の影で作品がよく見えない、という状況だったのは残念なことでした。

0159 しかし作品はどれもドイツ人らしい洗練されたエスプリ、ウイット、シニカルさが横溢していて、飽きることの無いものばかりで、私などは作品の前で思わず噴出してしまい、隣に居る人から睨まれてしまうほどでした。ゾーヴァのウイットは、会場の入り口にある挨拶のパネルにある「私の展覧会に来てくださったことに大変感謝します。家でのんびりなさっていても良かったのに・・・」という文でも分かります。

会場には作品の他に、彼の傍で愛猫の「ハイジ」がアクビをしているアトリエの写真も展示されていました。彼0161_3 の作品の中には様々な動物が寓意的に描かれていて、彼の動物に対する深い愛情も感じます。そんな中で一番シニカルに描かれているのが人間で、人間の愚かしさや、社会的体面を保つための傲慢さなどが、よく描かれています。

全て緻密な筆致で描かれている作品ばかりですが、一番の驚きは、作品の対象物よりも、その背景の色の深さ、美しさでした。

自然や動物に対する深い憧憬、それに対して人間の持つ不条理といったものを感じさせる面白い作品ばかりですが、作家の持つ鋭い視点による緊張感と、暖かい人間性が描かれていて、感性の両面が感じられる作品群でした。

『夏眠』期間中も相当数の展覧会を観ましたが、中でもこの展覧会は秀逸だったと思います。

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<きょうのおまけ>

Ts380149 植物「イタリアン・パセリ」

花器「莢(さや=陶器を焼く際に作品をこの莢に入れ、焼成する器)」

花台「砥石」

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<今日の独り言~~~>

090904_091301_2 「ワタシ(すみれ)の昼寝スタイルです。残暑が続くので暑いのです。また父たまのお話なんですが、テレビでニュースや報道番組を見ていて、テレビは何故こんなに頭が自民党なんだろう、って言うの。聞いてたら、国民の大多数が、これまでの政治に失望して、改革を訴える民主党に、やって見せろ、と投票したんだから、その経過を黙ってみていてチェックすれば良いのに、まだ政権についていない人達に、出来るの?、ここがマズくなるんじゃないの?って、テレビがやることじゃないだろう?って。マスコミは皆、自民党の価値観しかないのか、って怒ってるます。新しい政権が政策を実行しようとしている時に、古い考え方を一新できないのはマスコミだ、って言ってます。マスコミさん、どうぞ新しい考え方で報道してください。そうでないと父たまの血圧が上がりそうです。」

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