うつし世は夢・・・江戸川乱歩展
近くにある神奈川県立神奈川近代文学館は、明治から現代に至る日本の文学者の業績や、地元神奈川ゆかりの作家の軌跡や作品などを展示する館ですが、今回、久しぶりに訪れようと思ったのは『大 乱歩展』(~11月15日)という企画展で、日本の探偵・推理小説界を確立した、江戸川乱歩の生涯と業績を紹介するものだったからです。
子供の頃に「怪人二十面相」「少年探偵団」「名探偵明智小五郎シリーズ」などを読みふけった私としては、懐かしさと共に、あの頃の雑誌や単行本の表紙を見たいものだと思い、出かけました。
今回は、乱歩のご遺族が立教大学に保存委託した数万点ともいわれる、書籍や文書などの資料のうち、その業績を物語る約200点ほどが展示されていて、ファンにとっては壮観ともいえるものでした。
書籍、手紙、草稿などはもとより、映画化された作品のポスター、プレスリリース、挿画の原画、また乱歩愛用のカメラなども展示され、子供の頃の想い出が一気に押し寄せてくるような感じがしました。
「妖怪博士」「大金塊」「青銅の魔人」「虎の牙」「透明人間」「宇宙怪人」「魔法博士」「黄金豹」等々の当時発刊された本類、そしてそれらの挿画を書いていた小林秀恒、林唯一、石原豪人、そして山川惣冶などの挿画に見とれて思わず展示ガラスに額をぶつけるほどでした。
なんとも懐かしい挿画を観ていて、小学生当時、月末に親からもらった数十円を握りしめて、近所の本屋に走り、月刊誌「少年」や「少年画報」「少年クラブ」などを買い求め、夢中で読んでいた頃の記憶が鮮やかに蘇りました。
挿画家としての山川惣冶は、乱歩の作品ばかりでなく、作家も兼ねていて「少年王者」や後の「少年ケニア」などの作・画家としても有名でした。同時期の作画家、小松崎茂と共に、当時の雑誌好き子供の憧れの存在でした。
江戸川乱歩の功績は簡単には書き尽くせるものではありません。日本の探偵小説・推理小説の巨人ともいえる作家です。
推理小説作家の登竜門である、乱歩賞の創設や、推理作家協会の設立、また経営不振だった月刊誌「宝石」の建て直しなども行い、数多くの作品と共に日本の推理・怪奇小説の牽引車的な存在でした。
江戸川乱歩の膨大なエネルギーへの驚嘆と、子供の頃の記憶がないまぜになった頭で館を後にすると、目の前には秋の光に溢れたミナトの遠望があり、乱歩がよく色紙などに書いたという「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」という文が、頭をよぎりました。
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<きょうのおまけ>
花器=李朝・陽刻角瓶
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<ムスメの独り言>
「こんにちは、わたしライです。いつもは妹のスミレが登場していますが、父たまに、たまにはアンタもと言われて。ハイ。
わたしは妹みたいにいつも父たまのお腹の上にいるわけではありません。普段は母たまのベッドの上か、19世紀・イギリスのチャーチチェアの上にクッションを敷いてもらって座っているか、眠っているかです。
先日、父たまの椅子の脇で座っていたら、父たまがいつものようにテレビを見ていてブツブツ独り言を言うのです。
最近のテレビニュースの原稿はどうなってんだ?状況説明もいい加減だし、何よりも読む文章になっていない、と言うんです。父たまによれば、アナウンス原稿は記者が書いて、デスクが手を入れ、アナウンサーに下読みさせて、読み時間と言い回しの最後のチェックをするんだそうです。
それが出来ていないんだヨ、と父たまはわたしに言うので、わたしは自分に話しかけられたと思って、キャア、キャアって返事したら、父たまは、ヨシ、ヨシって頭をなでてくれました。まぁメデタシかな?。ではまた~。」































































































































































































































































































































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