ポップアートなお正月?
現代ポップアートの売れっ子、といわれる、ミヤマケイさんの展覧会『在る晴れた日』(Bunkamura Gallery・9日まで)を観に行きました。
軸物あり、招福招財熊手なんてものもあり、およそ30点の作品が、みんな〔お正月〕していました。何ともメデタげな作品ばかりで、これがミヤマケイの世界なのだと再確認しました。
作者のミヤマケイさんは、下絵を手で描き、Macに取り込んで作品を作り上げる、とのこと。彼女の紹介文でも「私にとってMacは、現代の仕事のスピードに合わせられる版木なんです。」とあり、自分自身を現代の絵師、と位置付けているようです。
江戸の頃から、絵師は大変ポップな絵柄を描いています。向こう受けする作品を作らないと売れない、ためでしょう。ミヤマさんは今、イラストレーターという位置付けで作品を作っているようですが、たしかに、作品を掛け軸や着物地にしたりするのは、絵師の描いたものを、それぞれの職人が表装したり、染物にしたりしなければならず、用立てるための一貫した作業が必要です。そんな観方をしていたせいか、一般絵画のように額装された作品は、あまり記憶に残りませんでした。
展示作品には販売価格が付いており、随分売れているようでした。作品はそれぞれの職人さんの手が加わったものですが、敢えて言えば随分高価い作品が多いと思いました。しかし高価くなるのも無理はないのです。作家のギャランティだけではなく、それぞれの職人さんの手間賃もあるわけですから。いまや表具師さんも数少なくなっていますし。だがしかし、ポップな作品、といっても、展示されていた掛け軸は、もう少ししっかりした仕上げにしたほうがイイなと思いました。べつに風帯がどうの、上・下一文字がどうの、天、地がアアたらとか言うのではありません。風鎮などは面白いものもありましたし。そういう体裁よりも、本紙に対して中回しの作りが薄過ぎていると思いました。用立てる、つまり掛けたり、飾ったりする、つまり使用されるべき掛け軸は、見た目は平面でなければいけないと思うのです。展示されている掛け軸のほとんどは本紙が反っていました。本紙のデザイン、色調もとても面白いものなのに、出来上がりが反っている掛け軸は、ポップ過ぎていました。
現代の作家達は、というより現代アートの作家達は、楽しく仕事をするんだろうナ、(本人は死ぬほど仕事をしている、と云うのでしょうが)と思ってしまうヂイさんでした。
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〔今日のおまけ〕
この品にご興味のある方はコメントをお寄せ下さい。詳細のご説明をさせていただきます。
yoshida art
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